カテゴリ:茶( 26 )
元日の大福茶
 日本には古くから、お正月に大福茶(皇服茶・王服茶)を飲んで無病息災・招福息災を願う
慣わしがあるそうです。
c0150974_1422051.jpg 大福茶とは、正月最初に汲んだ初水(若水)で煎れたお茶に梅や昆布などを入れたもの。(地方や家によって違いありです。)
 大福茶の由来は…951年春。京都で疫病(胃腸病)が流行し蔓延した際に六波羅蜜寺の空也上人が村上天皇から命じられて悪疫退散の祈祷を行ったが効果が無かった。そこで、十一面観音像を安置した台車に茶を積んで京の町を引き回し、街頭で祈祷しながら茶に梅干や昆布を入れて道行く人に振舞ったところ、さしもの悪疫も次第に下火に向かった。この功徳にあやかり、村上天皇が毎年正月元旦にお茶を服するようになり、皇服茶・王服茶と呼ばれるようになった…。
または、960年に村上天皇が病んで悩んでいた際、六波羅蜜寺の観音菩薩に供えた祈祷茶を飲んだところ、たちまち全快したので王服茶・皇服茶と呼ばれるようになった…。
など、伝えられています。
いずれにしても、六波羅蜜寺。
六波羅蜜寺では、今も正月の3が日には皇服茶が振舞われているそうですね。
後に、皇服茶から大福茶の字が当てられるようになり、一般庶民もお正月には大福茶を飲んで
旧年の邪気を祓い、新しい年を祝福するようになったそうです。
  今年から我が家でも☆
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by aku_beeno | 2008-01-04 14:28 | | Comments(2)
お気楽に抹茶。
  茶道経験全くなし! 
  抹茶の良さを語れるほど飲んだ経験もありませんが…最近、お抹茶が好きです♪
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  抹茶を粉に挽く前の状態って、見たことありますか?
   茶葉を蒸した後、煎茶のように揉んだり撚ったりはせず葉が重ならないように乾燥させて
   仕上げているので、ひらひらした形(コチラ)をしています。

  それを“碾茶(てんちゃ)”と言いますが…
   碾茶は、玉露と同様に『覆下栽培』という方法で栽培されます。
  茶葉収穫前のある期間、藁・よしず・寒冷紗などで全体を覆い、日光を遮って育てるのが
  特徴で、被覆期間は玉露が20日前後、碾茶は玉露より更に5日程長く。
  前半後半で遮光率に違いがあるらしいのですが、最後には95~98%と真っ暗な状態まで
  遮光するのだそうです。
   遮光することで、茶葉に含まれる旨味成分・テアニンが、渋味成分・カテキンへと変化して
   しまうのを減少させる効果があり、“覆い香”(海苔のような香り)のするお茶となります。
   煎茶よりも旨味が強く、独特の香りがするお茶になる訳です。
  
  その碾茶が挽かれて、粒径1~20μの抹茶に。
  美味しい成分たっぷりの茶葉を丸ごと味わえる…お抹茶の醍醐味ですよね。
  粉の塊を溶くように茶筅を振って泡いっぱいにして飲むと、とても円やかなお味がします。

  先日、静岡県岡部町朝比奈産の抹茶を買っていました。それに合わせて、手頃なお抹茶
  茶碗も整えて、1200円也~^^。 あと、茶筅があればいつでもお抹茶が楽しめます♪
  自己流だって、平ちゃら平ちゃら!
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by aku_beeno | 2007-12-27 18:47 | | Comments(6)
鳥獣戯画と茶
サントリー美術館で開催されている『鳥獣戯画がやってきた!』展・後期を観に行ってきました。
今回、国宝・鳥獣人物戯画絵巻の4巻=甲乙丙丁が揃い踏みです。
それぞれ描かれた時期の違いや作風の違いがあるのですが、どれも笑顔なしには観られません。
中でも甲巻はやっぱりスゴい!動物たちの愛らしさはもちろん、筆のタッチが清々しくて本当に
愉快爽快な気持ちになります。 後世の模本に写し、アレンジ作品の数々。
日本人に息づく“茶目っ気・洒落っ気”の根っこは相当ー深かったのだと実感しました~*

ところで…、鳥獣戯画と言えば、栂尾山・高山寺。 その“栂尾”と、高山寺の中興の祖である
“明恵(みょうえ)上人”、、お茶の世界ではかなり有名であります。
明恵上人は、栄西禅師が1191年頃に中国の宋から持ち帰った茶の種を贈られて、栂尾に播いた
のをはじめとして諸国へ茶栽培を広めたり、茶の効用を説いた人物として伝えられています。
その栂尾の茶は「本茶」として珍重されるようになり、鎌倉~室町時代の“闘茶”に使われました。
(茶歌舞伎・茶香服とも。)c0150974_1631285.jpg

闘茶は当時、武家・公家・僧侶の間で大流行した飲茶競技。
栂尾産を本茶、その他を非茶として「本・非」を飲み当てるのです。上層階級の楽しみとして豪華な景品を競い合ったり…段々ギャンブル色が強くなった為、足利尊氏が建武式目で禁止しています。
それから茶道の創設と共に茶事の余興としての茶歌舞伎の形式にまとめられ、今に継承されてきました。現在では本・非ではなく、玉露・煎茶など数種類のお茶を用いて、それぞれの種類や産地を当てるのですが、なかなかに難しそう。。私はまだやったことがありません。

そんなこんなで、京都栂尾・高山寺。 
きっと昔の人々も、お茶を飲みながら戯画を楽しんだことでしょう~(* ̄。)-з旦~~
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by aku_beeno | 2007-12-13 16:34 | | Comments(0)
標準蒸しと、深蒸し。
煎茶の色について…。 皆さま愛飲のお茶の色ってどんな色でしょうか~?
静岡県中部で育った私は、物心ついた頃から緑色の濃い水色のお茶を飲んでいました。
緑茶なんだから緑色なのが当たり前なんだ!とかなんとか。知らないってすえ恐ろしい。。
たぶんこの緑色の濃い水色の茶、当時は全国的に新しいタイプのお茶だったはずなんです。
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              本当はもう少し綺麗な緑色なんですが(焦)。。↑
煎茶作りはまず、収穫した生の葉を蒸すところから始まります。
蒸すことで茶葉中の酵素の働きを止め(止めないで作ったのが紅茶)、青臭さをなくし、
揉みやすくする訳です。 
 蒸し時間は 若芽で25~30秒、普通で30~40秒 が標準的時間。
  
そうして作ったのが↑の写真、左側の茶。昔から“煎茶”と言えばこちらのこと。
そして右側の茶は、60~120秒(標準の2~3倍)の間蒸して作ったお茶。
深蒸し茶”です!
 深蒸し茶の発祥は、静岡県中西部・静岡茶の一大生産地である“牧之原台地”。
ここの茶は太陽を燦々と浴びて育った肉厚の葉で、苦渋味の強いお茶だったそうです。
そのため評価も低かった。そこでS30年代に、牧之原の農家さん達が試行錯誤の上創り出した
のが“深蒸し茶”でした。S40年代以降牧之原を中心に広まって、現在東日本を中心に人気の
あるお茶となっています。
 標準蒸しと深蒸し。 比べてみると、やはりだいぶ違います。      
 標準:“針のような”形状。黒っぽく(濃緑色)、艶々。水色(すいしょく)は山吹色で澄んでいる。
 深蒸し:長時間蒸されて色が黄色っぽく、細かくて粉っぽさがある。水色は黄緑色で不透明。c0150974_16492395.jpg
  少し置くと、茶の微粒子が下に沈んできます→
さらに飲んでみると、
標準の方は、強い旨みが口いっぱいに広がり、口か
ら鼻に爽快な味と香りが抜けてス~っとした爽やかな感じがいつまでも残ります。
深蒸しの方は、甘味が強く、濃厚な味!爽快さは
やや控えめですが、香ばしい感じがします。
  
私の表現力不足によりしっかりお伝え出来なくて心苦しいのですが、標準蒸し茶の“旨味”と
“爽やかさ”は、本当に素晴らしいものがあります。でも標準蒸し茶、淹れ方がとても大事で
ポイントを外すとせっかくの持ち味が台無しになってしまう繊細なお茶。それに比べて深蒸し茶
の場合、美味しく淹れやすいお茶のようです。水道水でも、セッカチに淹れても大丈夫!加えて 
深蒸し茶のどっしりしたコクのある味は、しつこい食べ物にも負けない強さがあります。
どちらを飲むかはその時々のお好みで☆ 今日は10円まんじゅうと一緒に深蒸し茶を♪
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 ※今回、標準蒸しと深蒸しどちらも100g1000円のお茶を使用しています。
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by aku_beeno | 2007-12-10 17:28 | | Comments(6)
足助の寒茶
“足助の寒茶”の、おいしい淹れ方について試してみました。

足助の寒茶は愛知県の足助町(あすけちょう)という町で昔から飲まれている番茶だそうです。
日本には京都の京番茶・徳島の阿波番茶・富山の黒茶…のように、その土地に古くから
伝わっている茶(地方番茶)があるのですが、製法や味・飲み方にも、その土地ならではの
独特なものが多いので、飲み比べるのがとても楽しいのです♪
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足助の寒茶は、寒茶(カンチャ)と言うだけ
あって、1月~2月の大寒の頃に作られます。
山に自生している茶の木から葉のついた枝ごと
を収穫して、大きな蒸し器で蒸し上げた後、
葉っぱのみを天日もしくは日陰に干して
仕上げるそうです。
そして、出来上がったものはこんな感じ。
 枯れ葉としか思えません。(笑)

飲み方は、揉んでない茶に一般的な“煮出す”方法と、普通に急須を使って淹れる方法が
 あるとのこと。(足助の寒茶について試飲をされた方の記事があったので、
                                     参考にさせて頂きました。)
*まず“煮出す”方法。
1Lの湯を沸かして、15gの茶葉を投入。1~2分弱火で煮出して飲んでみました。
すると、少し遅れてやってきた苦渋味やエグ味で口の中はスゴい状態に。。
味わうどころではありません。思わず眉間にシワが。これはマズい…。
*次に、湯を沸かしてから火を止めて、一呼吸置いた湯に茶葉を投入してみました。
5分置いて飲んでみると、後味に苦渋味を少し感じるくらい。
なるほど、湯の温度を下げれば苦渋味を抑えられるナ。(苦渋味の成分は湯温が高いほど
出やすいのです。しかも、冬の硬葉には渋味成分のカテキンがたっぷり。)

c0150974_14541289.jpg*なので今度は急須で淹れてみました。
250mlの熱湯を湯冷ましに移して
約90℃、その湯をさらに、茶葉4gを入れた急須に移して約80℃。
80℃位で5分置いて飲んでみました。苦渋味は殆ど感じることなく、これならおいしく頂けます。
2煎目も同じようにして淹れてみましたが、色は若干薄くなりました。

足助の寒茶は、薄い山吹色の水色(多少赤みがかってる)で、香り・味に酸っぱさを感じますが、
ほんのりと甘みのある、さっぱりしたお味でした。食後、口をさっぱりさせるのに良さそうな感じ。
今日はだるま煎餅と一緒に☆
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by aku_beeno | 2007-11-28 15:46 | | Comments(6)
茶好きの虫
茶好きの人はこの世にごまんといるけれど、私もその中の1人であります。
生まれも育ちも静岡(市内)の私。身近なところにはいつも茶がありました。
実家には欠かすことなく馴染みの店から購入している茶がストックされ、朝昼晩の食事時
にはもちろん、ほぼ一日中自由に茶を飲んでいる状態。学校の給食でも牛乳と茶が出て
ました。何も特別な物でなく、好きとか嫌いとか意識したこともなかった茶だったのですが…。
ハタチを過ぎて結婚し移り住んだ先も狭山(東京狭山)と呼ばれる茶の産地。今まで家に
あるのが当たり前だった茶を自分で買うようになったとたん、自分の中に眠る茶好きの虫が
ムクムクと起き上がったのが運のツキ!?飲みなれた味と狭山茶の新しく出逢った味との
違いに始まった茶三昧はド壺にすっぽりハマって、数年前に日本茶インストラクター協会の
日本茶アドバイザーを取得しました。とはいうものの、アドバイザーは初歩の初歩。まだまだ
奥を覗いて見たい。それより何より、毎日のお茶の時間を愉しまなくっちゃね。
今日のお茶:最近お気に入りの品種茶“かなやみどり”。と、今日のおやつはコレ♪
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by aku_beeno | 2007-11-21 13:33 | | Comments(2)